螢
一度は途切れてしまった
意志は戻りそうにない
けして望まないのに
引き戻されてしまった
クラッチが滑りがちな僕の車は
時間をかけた分だけ
押しつぶされる夢を見る
「きっといつかはお前にも解る」
そんな台詞はよく聞こえないままで
ゆっくりと円を描きながら
速めたり緩めたりをして
歪んでは消えてゆく
僕らの世界のすべてが必然のはずなのに
否定を突きつけるようなこの火傷の痕
傷を優しく撫でた僕の仕草は
偶然を演じてるようで
ただ退屈だったみたいだ
「きっといつかは間違いと解る」
そんな台詞はよく聞こえないままで
ゆっくりと円を描きながら
速めたり緩めたりをして
歪んでは消えてゆく
※ 6月の7日間 “rokugatu blue” disc lime Track #12
※ All Rights Reserved.